瀬戸内国際芸術祭2013 ~丸亀市本島~

瀬戸内の島々と芸術作品を巡る一大イベント、「瀬戸内国際芸術祭2013」
今回は秋会期開催中ということで、丸亀市にある本島(ほんじま)に行ってきました。
塩飽水軍の活躍で栄えたこの島が、アートで再び注目を集めるときがきました。
丸亀はほぼ地元なんですが、島嶼部には行く機会がありませんでしたので初上陸です!

丸亀港のフェリーターミナル。
島に渡る航路しかありません。
丸亀って意外にたくさん島があるんです。

本島と本土は「ほんじま丸」が結んでいます。
休日は満員状態のようですが、たまたま平日に行くことができたのでそこまでの混雑は避けれました。

丸亀城を後ろに出航です。

道中では、瀬戸大橋を真横に眺めることができます。
なかなか迫力がありました。

本島が見えてきました。
なかなか大きな島です。

『Vertrek「出航」』 石井章
港から一番近くの作品です。
塩飽水軍ゆかりの本島に、咸臨丸の彫刻を象った作品。

海をバックに美しかったです。

『New Port -青い香辛料-』 岩田草平×プロマイノリティ
インドの先住民族サンタルの人たちが本島に滞在。初めて海を見る彼らが、島の生活にふれながら倉庫をつくる。
ということだそうで、実際にインドの方々が何人かいました。


この壁一面に描かれた壁画が綺麗でした。

この日は天気がよく、白い砂浜がとても美しかったです!
この砂浜では、『人魚姫』 南果歩×小野寺修二(カンパニーデラシネラ)の舞台が芸術祭作品として上演されました。

『シーボルトガーデン』 カリン&パット/川口豊・内藤香織
この古い民家を改造した展示場で、複数の作品が見られました。


なかなか前衛的な映像作品で、現代アートを感じられました。

ここの展示は屋外にもあって、一番美しさに感激したのがこの作品。


島や海との調和が絶妙でしたね。

反対を向けば瀬戸大橋がバックになり、まさに見る角度によって違った作品でした。

次の作品はお寺の中に。

『耳鳴り』 本間純
畳が立体に見えます。
海をイメージしているようです。

『崩壊と再生の中で』 森節子
50年以上放棄されていた古民家を芸術作品として再生。

南米の方を旅していた方だそうで、こんなカラフルな色使いになってるそうです。


部屋一面の文字や、この塔は鎮魂を表していて東日本大震災への思いもあるそうです。

『漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト』 村尾かずこ
島の人から昔話や言い伝え、島に活気があった時代のエピソードなどを聞きとり、その様子を図案化した看板。

どれもオリジナリティがあり、何箇所かに設置してあります。



『つなぐ』 力五山(加藤力、渡辺五大、山崎真一)
ほぼ廃寺になりかけていた場所をアートで大胆に蘇らせてます。
なんと本堂まで橋をかけました。

そして本堂はアルミで銀色に。

この鐘堂はインパクトありますねぇ。


『島スープ』 EAT&ART TARO
沙弥島(春)、伊吹島(夏)に続いて、最後の本島でのスープ作品。
今まで完売で全く食べれなかったのですが、今回は平日の午前中に訪れたことが幸いしてついに食べることができました!

こんな感じ。
香川と岡山を結んでいる島だからこその豊富な食材を使っているそうです。
おいしかったです。

島内には塩飽勤番所などの観光スポットもたくさんあります。
この島ではかつて江戸時代に自治が認められており、その政治の中心となった建物です。


学校や民家もアートを応援しているのが分かります。
まさに島が一丸となった芸術祭ですね。

コスモス畑を見つけました。
こういった知られてないポイントを見つけられるのが島歩きのいいところです。

時間が近づいていたのでここまで。
他の地区にはいけなかったので遠くの作品は見られませんでした。
芸術祭めぐりはやはり天気のいい日に限りますね。
海と作品の対比がとても美しい写真がいくつも撮れます。
本島は歴史ある島なので、アートといった新しい風との融合がとても素晴らしかったと思います。
残りの秋会期で、高見島か粟島のどちらかは訪れてみたいですね。
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