うさぎと産業遺構の島・大久野島に行ってみた

今回は、広島県の大久野島に行ってきたときの話です。
大久野島(おおくのしま)とは、瀬戸内海に位置する島で、第二次世界大戦期までは毒ガス製造の島でした。
地図から消された時期もあったようで、今でも当時の建物や施設が残っています。
また、今ではウサギの多い島として知られています。
島外の小学校で飼育されていた8羽のウサギが1971年に島に放されて野生化し、繁殖して現在ではおよそ300羽にまで増えているそうです。
行ってきたのは3月のことで、すっかり記事にするのが遅くなってしまいました(汗)

最寄駅は、JR呉線の忠海駅になります。
ここから徒歩で大久野島行きの便が発着する忠海港へ。
車で来られる方は忠海港に無料駐車場があります。


「たまゆら~hitotose~」にも登場した駅です。

同じくたまゆらに登場した黒滝山を背に、港へ。

忠海港です。
ここから旅客船かフェリーで島に渡ります。
本数は日中はだいたい1時間に1本以上あります。

今回はこのフェリーで。
乗りこむお客さんは、とにかく家族連れが多かったです。
うさぎと遊べる島なので、広島の人にとっては手軽に家族で出かけられるスポットの一つだと思います。

遠くにしまなみ海道を眺めながら。
12分程度の船旅です。

大久野島に到着!

休暇村の送迎バスが出ています。
宿泊者じゃなくても乗れますよ。


観光案内を聞きながら島を走り、休暇村前へ。
ここがウサギが多いスポットの一つなんです。

見渡す限りのウサギウサギウサギ・・・
うさぎの餌が100円で買えるんですが、それを与えるだけでウサギに囲まれる体験ができます。

目の前がウサギでいっぱいとか幸せですw


可愛いですねー♪
野生のウサギがここまで多い環境って、日本でもあまりないと思います。

エサがほしかったのかなw

大久野島が持っているもう一つの顔が、毒ガスの島。
戦前の毒ガス工場の歴史が毒ガス資料館で見られます。
当時作業に従事した人々はまさかウサギの楽園になるとは思ってもいなかったでしょうね。
当時から残る軍事施設や研究施設の跡が多くみられます。

貯蔵施設跡。


研究施設や薬品貯蔵施設。

こちらは防空壕跡です。

山を上った先にあるタンク。

発電所跡。
この島の産業遺構の中でも最も有名で大型のものです。
明治時代に建設された歴史あるものです。
広角レンズでないと全体が収まりきりませんw

人が立ち入れなくなった発電所も、ウサギなら出入り自由です。

迫力がありますね。

立ち入り禁止なのですが、内部には残念ながら落書きも見えました・・・。
後世に施設を残すために、立ち入りは勿論、落書きや破壊行為はあってはならないことです。
廃墟系サイトでは結構無断立ち入りしちゃってるんだよなぁ。

島の一角で発電所跡は静かに眠っていました。

最後に、帰りの船まで時間に余裕があったので山の上の展望台まで登ってみることにしました。
発電所のあたりから30分かからなかったです。
瀬戸内の島々を一望できます。
晴れていたらもっといい景色だったでしょうねー。

展望台にもウサギが描かれています。

するとなんと本物のウサギが出現!
島中にいるんですねぇ。



島々を繋ぐ送電線の巨大な鉄塔です。

望遠レンズでいろいろ見てみました。
しまなみ海道方面。

島と港町。

造船所。
瀬戸内のいろんな表情が見れました。
島の上の展望台は360度パノラマなのが素敵です。
また夏の天気のいい日に来てみたいですw
以上が大久野島の散策記でした。
ウサギに囲まれるというなかなか珍しい体験ができましたよ。
砲台跡など、まだ行けてないスポットもあるので、いずれ再訪してみたいと思います。
動物と触れ合えて歴史の勉強にもなるので、いろんな人におすすめできるスポットです。
広島に来る機会があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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