瀬戸内国際芸術祭2013 ~高見島~
瀬戸内の島々と芸術作品を巡る一大イベント、「瀬戸内国際芸術祭2013」
今回は秋会期開催中の多度津町の高見島に行ってきました。
高見島のコンセプトは「伝統的な古民家群が残る島を現代アートがよみがえらせていく。」とうことで、他の島同様に昔ながらの民家を活用したアート作品が多く見られました。

114 『新なぎさ号・キュート・アップ作戦』 西山美なコ
多度津港から定期船に乗って出発です。
休日の午後でしたが既に満員状態。
この船自体がアート作品なんです。
船体が花柄で彩られていますね。

多度津から船に乗るのは福山行きフェリーがなくなるとき以来でした(2008年撮影)

高見島へは25分程度の船旅。
今回は瀬戸大橋が遠くに見えます。
この海上に浮かぶ旗も、芸術祭の一環としてのようです。

港に着くと、たくさんの旗が出迎えてくれました。

117 『畏敬・よみがえる失われたかたち』 市村冨美夫+中川裕孝+テキスタイル研究室

ここまで一面の黄色い旗はかなり壮観でした。
すべての旗に多度津町の子どもたちの手形が押されているそうです。

まずは海岸線沿いの道を1.5キロほど歩いていきました。
ここはレンタサイクルの方がいいかもしれませんね。


124 『板持廃村再生プロジェクト』 板持廃村再生プロジェクト実行部隊
住民がいなくなり廃集落となったものを、雑草等を除去し見学できるようにしています。

朽ち果てた家々が散在しています。
本土から海で隔絶され、さらに島の中心部とも離れているので、住民に見捨てられてしまうのも仕方ないのでしょうか。
なかなか産業となるものも得にくいような土地に見えました。


一番高台にある家。
この村の有力者が住んでいたのでしょうか。

家の中にも立ち入ることができました。
相当な年月が経っているように感じられました。

こういった廃集落って、なかなか立ち入りにくいものなんですが、こういう芸術祭の一環として展示されていることで、見学する機会を得られました。
いろいろと考えさせられるものがありました。

旗の場所からは階段を登って集落へ向かいます。
この立派な石垣は高見島の目玉の一つです。

古民家を活用した作品です。

118 『高見島へのオマージュ』 小西通博+楠本衣里佳+河野有希+藤野裕美子

島の人たちを描いたものでしょうか。
たくさんの人が描かれています。

2階には蚊取り線香の展示。
かつて島で蚊取り線香の原料の除虫菊が栽培されたことに由来します。

122 『蛸の家』 吉野央子
蛸壺漁が盛んだったことに由来した展示。

蚊帳に囚われたタコ。

なかなかシュールな展示でした。

123 『除虫菊の家』 内田晴之+小川文子+田辺桂
かつて島で栽培されていた蚊取り線香の原料の除虫菊に関する展示。
手前がその菊、後ろのパネルが菊畑です。
すごい壮観な景色。
この時代に高見島に来たかったなぁ。


2階の展示。

121 『うつりかわりの家』 中島伽耶子

119 『刻』 青木亜樹

115 Sea Room 小松敏宏

116 望郷の火 若林亮

日も暮れてきて、高見島のクライマックス!
海岸線に設置された炉によって、主を失ったモノたちを「かがり火」にするというコンセプト。
夕暮れの瀬戸内をバックにしてすごく幻想的です。

最終便の出向に合わせて一気に焚き上げます。

最終便の船の後方からずっと見えました。
島の人たちも手を振ってくれて、感激でしたね。

夕暮れの瀬戸を後にして帰路へ。
高見島でも素敵なアートや、島の文化に触れることができて充実でした。
今回は秋会期開催中の多度津町の高見島に行ってきました。
高見島のコンセプトは「伝統的な古民家群が残る島を現代アートがよみがえらせていく。」とうことで、他の島同様に昔ながらの民家を活用したアート作品が多く見られました。

114 『新なぎさ号・キュート・アップ作戦』 西山美なコ
多度津港から定期船に乗って出発です。
休日の午後でしたが既に満員状態。
この船自体がアート作品なんです。
船体が花柄で彩られていますね。

多度津から船に乗るのは福山行きフェリーがなくなるとき以来でした(2008年撮影)

高見島へは25分程度の船旅。
今回は瀬戸大橋が遠くに見えます。
この海上に浮かぶ旗も、芸術祭の一環としてのようです。

港に着くと、たくさんの旗が出迎えてくれました。

117 『畏敬・よみがえる失われたかたち』 市村冨美夫+中川裕孝+テキスタイル研究室

ここまで一面の黄色い旗はかなり壮観でした。
すべての旗に多度津町の子どもたちの手形が押されているそうです。

まずは海岸線沿いの道を1.5キロほど歩いていきました。
ここはレンタサイクルの方がいいかもしれませんね。


124 『板持廃村再生プロジェクト』 板持廃村再生プロジェクト実行部隊
住民がいなくなり廃集落となったものを、雑草等を除去し見学できるようにしています。

朽ち果てた家々が散在しています。
本土から海で隔絶され、さらに島の中心部とも離れているので、住民に見捨てられてしまうのも仕方ないのでしょうか。
なかなか産業となるものも得にくいような土地に見えました。


一番高台にある家。
この村の有力者が住んでいたのでしょうか。

家の中にも立ち入ることができました。
相当な年月が経っているように感じられました。

こういった廃集落って、なかなか立ち入りにくいものなんですが、こういう芸術祭の一環として展示されていることで、見学する機会を得られました。
いろいろと考えさせられるものがありました。

旗の場所からは階段を登って集落へ向かいます。
この立派な石垣は高見島の目玉の一つです。

古民家を活用した作品です。

118 『高見島へのオマージュ』 小西通博+楠本衣里佳+河野有希+藤野裕美子

島の人たちを描いたものでしょうか。
たくさんの人が描かれています。

2階には蚊取り線香の展示。
かつて島で蚊取り線香の原料の除虫菊が栽培されたことに由来します。

122 『蛸の家』 吉野央子
蛸壺漁が盛んだったことに由来した展示。

蚊帳に囚われたタコ。

なかなかシュールな展示でした。

123 『除虫菊の家』 内田晴之+小川文子+田辺桂
かつて島で栽培されていた蚊取り線香の原料の除虫菊に関する展示。
手前がその菊、後ろのパネルが菊畑です。
すごい壮観な景色。
この時代に高見島に来たかったなぁ。


2階の展示。

121 『うつりかわりの家』 中島伽耶子

119 『刻』 青木亜樹

115 Sea Room 小松敏宏

116 望郷の火 若林亮

日も暮れてきて、高見島のクライマックス!
海岸線に設置された炉によって、主を失ったモノたちを「かがり火」にするというコンセプト。
夕暮れの瀬戸内をバックにしてすごく幻想的です。

最終便の出向に合わせて一気に焚き上げます。

最終便の船の後方からずっと見えました。
島の人たちも手を振ってくれて、感激でしたね。

夕暮れの瀬戸を後にして帰路へ。
高見島でも素敵なアートや、島の文化に触れることができて充実でした。
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瀬戸内国際芸術祭2013 ~丸亀市本島~

瀬戸内の島々と芸術作品を巡る一大イベント、「瀬戸内国際芸術祭2013」
今回は秋会期開催中ということで、丸亀市にある本島(ほんじま)に行ってきました。
塩飽水軍の活躍で栄えたこの島が、アートで再び注目を集めるときがきました。
丸亀はほぼ地元なんですが、島嶼部には行く機会がありませんでしたので初上陸です!

丸亀港のフェリーターミナル。
島に渡る航路しかありません。
丸亀って意外にたくさん島があるんです。

本島と本土は「ほんじま丸」が結んでいます。
休日は満員状態のようですが、たまたま平日に行くことができたのでそこまでの混雑は避けれました。

丸亀城を後ろに出航です。

道中では、瀬戸大橋を真横に眺めることができます。
なかなか迫力がありました。

本島が見えてきました。
なかなか大きな島です。

『Vertrek「出航」』 石井章
港から一番近くの作品です。
塩飽水軍ゆかりの本島に、咸臨丸の彫刻を象った作品。

海をバックに美しかったです。

『New Port -青い香辛料-』 岩田草平×プロマイノリティ
インドの先住民族サンタルの人たちが本島に滞在。初めて海を見る彼らが、島の生活にふれながら倉庫をつくる。
ということだそうで、実際にインドの方々が何人かいました。


この壁一面に描かれた壁画が綺麗でした。

この日は天気がよく、白い砂浜がとても美しかったです!
この砂浜では、『人魚姫』 南果歩×小野寺修二(カンパニーデラシネラ)の舞台が芸術祭作品として上演されました。

『シーボルトガーデン』 カリン&パット/川口豊・内藤香織
この古い民家を改造した展示場で、複数の作品が見られました。


なかなか前衛的な映像作品で、現代アートを感じられました。

ここの展示は屋外にもあって、一番美しさに感激したのがこの作品。


島や海との調和が絶妙でしたね。

反対を向けば瀬戸大橋がバックになり、まさに見る角度によって違った作品でした。

次の作品はお寺の中に。

『耳鳴り』 本間純
畳が立体に見えます。
海をイメージしているようです。

『崩壊と再生の中で』 森節子
50年以上放棄されていた古民家を芸術作品として再生。

南米の方を旅していた方だそうで、こんなカラフルな色使いになってるそうです。


部屋一面の文字や、この塔は鎮魂を表していて東日本大震災への思いもあるそうです。

『漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト』 村尾かずこ
島の人から昔話や言い伝え、島に活気があった時代のエピソードなどを聞きとり、その様子を図案化した看板。

どれもオリジナリティがあり、何箇所かに設置してあります。



『つなぐ』 力五山(加藤力、渡辺五大、山崎真一)
ほぼ廃寺になりかけていた場所をアートで大胆に蘇らせてます。
なんと本堂まで橋をかけました。

そして本堂はアルミで銀色に。

この鐘堂はインパクトありますねぇ。


『島スープ』 EAT&ART TARO
沙弥島(春)、伊吹島(夏)に続いて、最後の本島でのスープ作品。
今まで完売で全く食べれなかったのですが、今回は平日の午前中に訪れたことが幸いしてついに食べることができました!

こんな感じ。
香川と岡山を結んでいる島だからこその豊富な食材を使っているそうです。
おいしかったです。

島内には塩飽勤番所などの観光スポットもたくさんあります。
この島ではかつて江戸時代に自治が認められており、その政治の中心となった建物です。


学校や民家もアートを応援しているのが分かります。
まさに島が一丸となった芸術祭ですね。

コスモス畑を見つけました。
こういった知られてないポイントを見つけられるのが島歩きのいいところです。

時間が近づいていたのでここまで。
他の地区にはいけなかったので遠くの作品は見られませんでした。
芸術祭めぐりはやはり天気のいい日に限りますね。
海と作品の対比がとても美しい写真がいくつも撮れます。
本島は歴史ある島なので、アートといった新しい風との融合がとても素晴らしかったと思います。
残りの秋会期で、高見島か粟島のどちらかは訪れてみたいですね。
瀬戸内国際芸術祭2013 ~沙弥島~
瀬戸内の島々と芸術作品を巡る一大イベント、「瀬戸内国際芸術祭2013」が開幕しました。
2010年の芸術祭の感動を覚えているだけに、今回またこのような機会にめぐり会えることを嬉しく思います。

2013年の芸術祭は、春・夏・秋の3会期に分かれての開催となります。
春会期は先日終わってしまいましたが、今回はその春会期限定で会場となった「沙弥島」(しゃみじま)を紹介したいと思います。

沙弥島は島ですが、埋め立てで陸続きとなっており船を使わずとも渡ることができます。
瀬戸大橋記念公園が分かる方は、そこを目指して走ると分かりやすいです。
公園の西側に見える小高い丘のある辺りが沙弥島です。
芸術祭3会期共通パスを5000円で購入して、作品めぐり開始!

100 階層・地層・層 ターニャ・プレミンガー
山のような作品。
登ることもできます。

まっすぐに道を歩いているだけでは頂上にたどり着けず、斜めに走る道を登る変わった構造になっています。
目の錯覚も用いていますね。
頂上からは瀬戸大橋がよく見えました。

芸術祭の旗と島の日常風景。

101 沙弥島・西ノ浜の家 藤山哲朗+冨井一級建築設計事務所
最初はこれも作品とは気づかずに周囲を探してしまいました(笑)

トイレ側。

屋上は展望台です。

登ると瀬戸内の景色を一望できます。
天気が晴れてるともっとよかったんですがw

164 島スープ EAT&ARTTARO
この建物で提供。
食とアートを融合する試みを続ける作家によるスープだそうです。
完売しているため食べれていませんw
販売直後に行列ができて完売するのが定番のようです。
もうちょっと用意してほしかったですねー。
春や秋の島でも用意されるそうです。

103 そらあみ 五十嵐靖晃
猟師の網をイメージしたものでしょうか。
海と網のコントラストがよかったです。

角度を変えると模様もしっかり見れますね。


花を入れて撮ってみました。
規模も大きく、この沙弥島のメインともいえる作品でした。

さらに島の奥へ歩いていきます。
瀬戸大橋が大きく見える場所が。

瀬戸大橋といえば瀬戸大橋記念公園からのイメージが強いので、こんな花をバックにした写真が取れる場所があるとは思いませんでした。

瀬戸大橋をバックにした一本の木。
芸術祭の作品ではないのですが、沙弥島ってこんないい場所があったのかという発見もいろいろできましたね。
そして、この近くにも作品がありました。

104 八人九脚 藤本修三

瀬戸大橋を向いた、カラフルな8人掛けのベンチです。
作品なのに休憩できるっていですね。
晴れた日にここでのんびりしていたいです。

坂出市の島々の名前の入った旗。
いずれの島も、埋め立てか瀬戸大橋によって陸続きとなっています。

次に、旧沙弥小中学校跡地へ。
ここには複数の作品が展示されています。
人が多かったので入場制限になっていました。

102 名も知らぬ遠き島より 戸矢崎満雄

天井から吊るされたアート。
沙弥島の浜に打ち寄せられた白い発泡スチロールだそうです。


102 塩の結晶 〜落ちた玉汗 砂が吸ふた〜 佐久間華
この網には塩の結晶が。
漁業と製塩業によって栄えた島ということをイメージさせられるアート作品ですね。

102 カイソウ –shamijima- 大畑幸恵
こちらは海岸の貝殻を使った作品。
台が設置してあり、目線の高さで見える景色が変わりました。
102 SHIRO 林健太郎
映像作品だったので写真は撮ってないのですが、黒板に映像が映し出され、学校の授業をイメージするような作品でした。
学校跡地ならではの作品でした。

沙弥島には柿本人麿が詠んだ詩にちなんだ石碑が見られます。
意外と知られてないようですが、歴史ある場所なんですね。

ここで撮った晴れた夏の写真がを見たことありますが、すごく海と空がきれいだったのでまた来てみたいです。
瀬戸大橋の写真を撮るなら、瀬戸大橋記念公園よりもここの方が綺麗に撮れそうですねw
本当は沙弥島は開幕日に行く予定だったのですが、体調不良や多忙が重なって結局春会期末になってしまったのでブログでの報告が終了後になってしまって申し訳ないです。
夏や秋の島々はもうちょっと早めに行っておきたいと思います。
沙弥島の作品めぐりと島めぐりは以上になります。
ここは春会期だけの開催だったのでもう展示は終わってしまっていますが、いくつかの作品は継続展示されると思われるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
2010年の芸術祭の感動を覚えているだけに、今回またこのような機会にめぐり会えることを嬉しく思います。

2013年の芸術祭は、春・夏・秋の3会期に分かれての開催となります。
春会期は先日終わってしまいましたが、今回はその春会期限定で会場となった「沙弥島」(しゃみじま)を紹介したいと思います。

沙弥島は島ですが、埋め立てで陸続きとなっており船を使わずとも渡ることができます。
瀬戸大橋記念公園が分かる方は、そこを目指して走ると分かりやすいです。
公園の西側に見える小高い丘のある辺りが沙弥島です。
芸術祭3会期共通パスを5000円で購入して、作品めぐり開始!

100 階層・地層・層 ターニャ・プレミンガー
山のような作品。
登ることもできます。

まっすぐに道を歩いているだけでは頂上にたどり着けず、斜めに走る道を登る変わった構造になっています。
目の錯覚も用いていますね。
頂上からは瀬戸大橋がよく見えました。

芸術祭の旗と島の日常風景。

101 沙弥島・西ノ浜の家 藤山哲朗+冨井一級建築設計事務所
最初はこれも作品とは気づかずに周囲を探してしまいました(笑)

トイレ側。

屋上は展望台です。

登ると瀬戸内の景色を一望できます。
天気が晴れてるともっとよかったんですがw

164 島スープ EAT&ARTTARO
この建物で提供。
食とアートを融合する試みを続ける作家によるスープだそうです。
完売しているため食べれていませんw
販売直後に行列ができて完売するのが定番のようです。
もうちょっと用意してほしかったですねー。
春や秋の島でも用意されるそうです。

103 そらあみ 五十嵐靖晃
猟師の網をイメージしたものでしょうか。
海と網のコントラストがよかったです。

角度を変えると模様もしっかり見れますね。


花を入れて撮ってみました。
規模も大きく、この沙弥島のメインともいえる作品でした。

さらに島の奥へ歩いていきます。
瀬戸大橋が大きく見える場所が。

瀬戸大橋といえば瀬戸大橋記念公園からのイメージが強いので、こんな花をバックにした写真が取れる場所があるとは思いませんでした。

瀬戸大橋をバックにした一本の木。
芸術祭の作品ではないのですが、沙弥島ってこんないい場所があったのかという発見もいろいろできましたね。
そして、この近くにも作品がありました。

104 八人九脚 藤本修三

瀬戸大橋を向いた、カラフルな8人掛けのベンチです。
作品なのに休憩できるっていですね。
晴れた日にここでのんびりしていたいです。

坂出市の島々の名前の入った旗。
いずれの島も、埋め立てか瀬戸大橋によって陸続きとなっています。

次に、旧沙弥小中学校跡地へ。
ここには複数の作品が展示されています。
人が多かったので入場制限になっていました。

102 名も知らぬ遠き島より 戸矢崎満雄

天井から吊るされたアート。
沙弥島の浜に打ち寄せられた白い発泡スチロールだそうです。


102 塩の結晶 〜落ちた玉汗 砂が吸ふた〜 佐久間華
この網には塩の結晶が。
漁業と製塩業によって栄えた島ということをイメージさせられるアート作品ですね。

102 カイソウ –shamijima- 大畑幸恵
こちらは海岸の貝殻を使った作品。
台が設置してあり、目線の高さで見える景色が変わりました。
102 SHIRO 林健太郎
映像作品だったので写真は撮ってないのですが、黒板に映像が映し出され、学校の授業をイメージするような作品でした。
学校跡地ならではの作品でした。

沙弥島には柿本人麿が詠んだ詩にちなんだ石碑が見られます。
意外と知られてないようですが、歴史ある場所なんですね。

ここで撮った晴れた夏の写真がを見たことありますが、すごく海と空がきれいだったのでまた来てみたいです。
瀬戸大橋の写真を撮るなら、瀬戸大橋記念公園よりもここの方が綺麗に撮れそうですねw
本当は沙弥島は開幕日に行く予定だったのですが、体調不良や多忙が重なって結局春会期末になってしまったのでブログでの報告が終了後になってしまって申し訳ないです。
夏や秋の島々はもうちょっと早めに行っておきたいと思います。
沙弥島の作品めぐりと島めぐりは以上になります。
ここは春会期だけの開催だったのでもう展示は終わってしまっていますが、いくつかの作品は継続展示されると思われるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
瀬戸内国際芸術祭2010 ~大島~
瀬戸内国際芸術祭、おそらく最後の記事です。
最後に行ってきたのは大島。
国立ハンセン病療養所のある島です。
島民はほぼ全員が利用者と職員。
瀬戸内の島の人々の暮らしとアートを押し出してきている他の島々とは異なる様相です。
ハンセン病は、末梢神経障害と皮膚症状が起こり、治療が遅れると後遺症が残ることがあります。
戦前は偏見が強く、患者を療養所に隔離する政策がとられていました。
現在では元患者は自由に島を出入りできますが、長い間不自由な生活を強いられました。
まず大島に渡るには、総合インフォメーションで整理券を手に入れます。
無料で往復できますが、数に限りがあるのでお早めに。
出港20分前で朝のツアーの分はなくなっていたので、午後のツアーを予約していました。
高松港から船で15分ほど。
大島に上陸です。

島全体がハンセン病療養所になっています。
まず最初に1時間ほどのガイドツアーに参加し、その後自由散策となります。

納骨堂

風の舞
入所者の魂だけはせめて島外に自由に飛んでいけるようにという思いを込めて作られたオブジェ。

70 やさしい美術プロジェクト/やさしい美術プロジェクト
GALLERY15(ギャラリー15寮)
入所者の居住していた建物を利用。

住んでいた入所者の備品や、補助具などを展示。
期間中は様々な企画展が開催されていたようです。

白線が引いてあるのは、歩行者や自転車等の往来のためではなく、視力が弱い入所者を補助するため。

同様に聴力が弱い入所者のため、スピーカーからメロディが流れ続けています。

カフェ・シヨル
大島で造られた土器や、大島で取れた野菜を使った料理を提供。
予想できてしまいましたが、由来は「~しよる」という讃岐弁に由来します。
島内には教会、郵便局、ミニ88か所と様々な施設がありました。
ハンセン病療養所の現状と歴史を見ることができました。
こういった芸術祭がなければなかなか来ることのできない島なので、貴重な体験ができたと思います。
有名なアーティストと多くの観光客という構造の他の島とは異なり、静かな島でした。
県外から来る人はなかなかこの島を周ることは少ないかもしれませんが、一度訪れるべき島だと思いました。
瀬戸内国際芸術祭、この島をもってすべての島を周ることができました。
全作品は無理でしたが…。
自分がここまで芸術祭に夢中になるとは。
直島はまた行きたいのですが、あまりに人が多いのでなかなか向かえません。
開始直後はまさかここまで大盛況になるとは思いませんでした。
作品は芸術祭後も公開されているので、ほとぼりが冷めた頃に直島を訪れたいと思います。
地中美術館と豊島美術館はパスポート期限が年末まで延長されたようですよ。
香川にはうどん以外にも魅力があることを全国に発信できたよいイベントだったと思います。
最後に行ってきたのは大島。
国立ハンセン病療養所のある島です。
島民はほぼ全員が利用者と職員。
瀬戸内の島の人々の暮らしとアートを押し出してきている他の島々とは異なる様相です。
ハンセン病は、末梢神経障害と皮膚症状が起こり、治療が遅れると後遺症が残ることがあります。
戦前は偏見が強く、患者を療養所に隔離する政策がとられていました。
現在では元患者は自由に島を出入りできますが、長い間不自由な生活を強いられました。
まず大島に渡るには、総合インフォメーションで整理券を手に入れます。
無料で往復できますが、数に限りがあるのでお早めに。
出港20分前で朝のツアーの分はなくなっていたので、午後のツアーを予約していました。
高松港から船で15分ほど。
大島に上陸です。

島全体がハンセン病療養所になっています。
まず最初に1時間ほどのガイドツアーに参加し、その後自由散策となります。

納骨堂

風の舞
入所者の魂だけはせめて島外に自由に飛んでいけるようにという思いを込めて作られたオブジェ。

70 やさしい美術プロジェクト/やさしい美術プロジェクト
GALLERY15(ギャラリー15寮)
入所者の居住していた建物を利用。

住んでいた入所者の備品や、補助具などを展示。
期間中は様々な企画展が開催されていたようです。

白線が引いてあるのは、歩行者や自転車等の往来のためではなく、視力が弱い入所者を補助するため。

同様に聴力が弱い入所者のため、スピーカーからメロディが流れ続けています。

カフェ・シヨル
大島で造られた土器や、大島で取れた野菜を使った料理を提供。
予想できてしまいましたが、由来は「~しよる」という讃岐弁に由来します。
島内には教会、郵便局、ミニ88か所と様々な施設がありました。
ハンセン病療養所の現状と歴史を見ることができました。
こういった芸術祭がなければなかなか来ることのできない島なので、貴重な体験ができたと思います。
有名なアーティストと多くの観光客という構造の他の島とは異なり、静かな島でした。
県外から来る人はなかなかこの島を周ることは少ないかもしれませんが、一度訪れるべき島だと思いました。
瀬戸内国際芸術祭、この島をもってすべての島を周ることができました。
全作品は無理でしたが…。
自分がここまで芸術祭に夢中になるとは。
直島はまた行きたいのですが、あまりに人が多いのでなかなか向かえません。
開始直後はまさかここまで大盛況になるとは思いませんでした。
作品は芸術祭後も公開されているので、ほとぼりが冷めた頃に直島を訪れたいと思います。
地中美術館と豊島美術館はパスポート期限が年末まで延長されたようですよ。
香川にはうどん以外にも魅力があることを全国に発信できたよいイベントだったと思います。
テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術
瀬戸内国際芸術祭2010 ~女木島(鬼ヶ島)~
瀬戸内国際芸術祭も10月に入っていよいよ大詰め。
予想以上の人々が連日瀬戸内に押し掛けてきています。
そして私の島めぐりもいよいよ大詰めを迎えます。
6島目は女木島です。
本当は男木島とセットで周る予定だったのですが、時間があったので男木島は先に周っていました。
それが結果的に火災で焼失前の作品を鑑賞できたことに繋がるのですが…。
めおんに乗って高松港から女木島まで約20分。
桃太郎伝説の鬼が島のモデルとされる島です。
桃太郎は岡山県のイメージが強いですが、鬼が島は香川県にあるのです。
現在は瀬戸内国際芸術祭会場の一つとして、アートの演出にも力を入れています。

まずは山頂付近の鬼が島洞窟にバスで向かいます。


多くの鬼が出迎えてくれます。

昭和の終わりごろから鬼が島としての観光開発が進んでおり、洞窟は女木島のシンボルの一つとなっています。

内部はわりと整備されています。
天井が極端に低い場所があるので注意。


桃太郎伝説にちなんだ展示がたくさんあります。
天然の洞窟がうまいこと伝説とシンクロしているのが面白い。
さて、ここまで読んで「芸術祭関係ないじゃん」と思った方、なんとこの洞窟の中に作品があるのです。

42 鬼合戦、あるいは裸の桃の勝利/サンジャ・サソ

真ちゅうワイヤー製の彫刻。
鬼にとらえられた人たちの魂と、その献身さを表現しているそうです。
あまり雰囲気にマッチはしてないかな…。

鬼「また来いよ~」

41 緑の音楽/ロルフ・ユリアス
音の反響を利用した聴覚で感じる作品。
ゆえに写真だけ見ても分かりません。
少しのぼって展望台へ。
ここからは絶景が広がります。

四方が瀬戸の大パノラマって素敵ですねー。

フェリーの交差。

屋島。もうちょっと霞が晴れてたらなぁ。

高松方面。意外と近いことが分かります。

急な階段を下ります。

土産物屋。
ちゃんときびだんごを売っていました。
芸術祭でにぎわいを取り戻しています。

この昭和の香りの色濃いバスでふもとまで向かいます。

37 福武ハウス2010|世界のギャラリーとスペシャルプロジェクト
女木島でひときわ目立つ福武ハウスです。
ここはとにかく作品が多い。

現在休校中の女木島小学校の校舎を利用しています。
おすすめ作品は、
・辻直之/風の精
・森村泰昌/動く電気服2010(田中敦子のために)
この二つはかなり前衛的な表現作品でした。人によって感想が分かれるかも。
・ビル・ヴィオラ/トランスフィギュレーション/ヘレナ
・ジュン・ヤン/ファントムアイランド
いずれも映像作品でしたが、よかったと思います。
ファントムアイランドは考えさせられた作品。日中台に挟まれた島って、あの諸島ですよね。
あと台湾に行ったことある人は懐かしいかもしれません。

38 不在の存在/レアンドロ・エルリッヒ
足跡が現れたり消えたりする石庭《見えないもの》と、見る人の姿を映さない鏡のある《二重の茶室》のふたつの作品が見られます。
茶室は絶対に最初鏡だと思ってしまうw

アートのある日常。


青い空と青い海があってこそ瀬戸内海だと思います。

カモメとピアノの船の図。

40 カモメの駐車場/木村 崇人
防波堤に並んでとまっているカモメの群れを表現。

ちなみに本物はこんな感じです。

35 20世紀的回想/禿鷹 墳上

これもこの島のシンボルです。
このピアノの椅子に座ろうとする人が後を絶ちませんでした。

モアイ像。
地元クレーンメーカー大手のTADANOがイースター島のモアイ像の修理に携わった由縁で設置。

この島では強い海風に耐えるため、オーテと呼ばれる石垣が各地に見られます。

39 均衡/行武 治美
入口から入ると、一面が鏡の空間に。

続いて上から見下ろすと、さっきいた場所が鏡越しに見えるようになっています。

36 愛知芸大・瀬戸内アートプロジェクト/愛知県立芸術大学アートプロジェクトチーム
美しい中庭が見もの。
もうちょっと写真撮るべきだった・・・。
以上で女木島の紹介を終わります。
そして、最後の島・大島を訪れます。
大島の場合は芸術祭というかちょっと番外編的な位置づけになるかもしれません。
予想以上の人々が連日瀬戸内に押し掛けてきています。
そして私の島めぐりもいよいよ大詰めを迎えます。
6島目は女木島です。
本当は男木島とセットで周る予定だったのですが、時間があったので男木島は先に周っていました。
それが結果的に火災で焼失前の作品を鑑賞できたことに繋がるのですが…。
めおんに乗って高松港から女木島まで約20分。
桃太郎伝説の鬼が島のモデルとされる島です。
桃太郎は岡山県のイメージが強いですが、鬼が島は香川県にあるのです。
現在は瀬戸内国際芸術祭会場の一つとして、アートの演出にも力を入れています。

まずは山頂付近の鬼が島洞窟にバスで向かいます。


多くの鬼が出迎えてくれます。

昭和の終わりごろから鬼が島としての観光開発が進んでおり、洞窟は女木島のシンボルの一つとなっています。

内部はわりと整備されています。
天井が極端に低い場所があるので注意。


桃太郎伝説にちなんだ展示がたくさんあります。
天然の洞窟がうまいこと伝説とシンクロしているのが面白い。
さて、ここまで読んで「芸術祭関係ないじゃん」と思った方、なんとこの洞窟の中に作品があるのです。

42 鬼合戦、あるいは裸の桃の勝利/サンジャ・サソ

真ちゅうワイヤー製の彫刻。
鬼にとらえられた人たちの魂と、その献身さを表現しているそうです。
あまり雰囲気にマッチはしてないかな…。

鬼「また来いよ~」

41 緑の音楽/ロルフ・ユリアス
音の反響を利用した聴覚で感じる作品。
ゆえに写真だけ見ても分かりません。
少しのぼって展望台へ。
ここからは絶景が広がります。

四方が瀬戸の大パノラマって素敵ですねー。

フェリーの交差。

屋島。もうちょっと霞が晴れてたらなぁ。

高松方面。意外と近いことが分かります。

急な階段を下ります。

土産物屋。
ちゃんときびだんごを売っていました。
芸術祭でにぎわいを取り戻しています。

この昭和の香りの色濃いバスでふもとまで向かいます。

37 福武ハウス2010|世界のギャラリーとスペシャルプロジェクト
女木島でひときわ目立つ福武ハウスです。
ここはとにかく作品が多い。

現在休校中の女木島小学校の校舎を利用しています。
おすすめ作品は、
・辻直之/風の精
・森村泰昌/動く電気服2010(田中敦子のために)
この二つはかなり前衛的な表現作品でした。人によって感想が分かれるかも。
・ビル・ヴィオラ/トランスフィギュレーション/ヘレナ
・ジュン・ヤン/ファントムアイランド
いずれも映像作品でしたが、よかったと思います。
ファントムアイランドは考えさせられた作品。日中台に挟まれた島って、あの諸島ですよね。
あと台湾に行ったことある人は懐かしいかもしれません。

38 不在の存在/レアンドロ・エルリッヒ
足跡が現れたり消えたりする石庭《見えないもの》と、見る人の姿を映さない鏡のある《二重の茶室》のふたつの作品が見られます。
茶室は絶対に最初鏡だと思ってしまうw

アートのある日常。


青い空と青い海があってこそ瀬戸内海だと思います。

カモメとピアノの船の図。

40 カモメの駐車場/木村 崇人
防波堤に並んでとまっているカモメの群れを表現。

ちなみに本物はこんな感じです。

35 20世紀的回想/禿鷹 墳上

これもこの島のシンボルです。
このピアノの椅子に座ろうとする人が後を絶ちませんでした。

モアイ像。
地元クレーンメーカー大手のTADANOがイースター島のモアイ像の修理に携わった由縁で設置。

この島では強い海風に耐えるため、オーテと呼ばれる石垣が各地に見られます。

39 均衡/行武 治美
入口から入ると、一面が鏡の空間に。

続いて上から見下ろすと、さっきいた場所が鏡越しに見えるようになっています。

36 愛知芸大・瀬戸内アートプロジェクト/愛知県立芸術大学アートプロジェクトチーム
美しい中庭が見もの。
もうちょっと写真撮るべきだった・・・。
以上で女木島の紹介を終わります。
そして、最後の島・大島を訪れます。
大島の場合は芸術祭というかちょっと番外編的な位置づけになるかもしれません。
テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術